普通自動車の登録台数を発表している「自販連（一般社団法人 日本自動車販売協会連合会）」と、軽自動車の登録台数を発表している「全軽自協（一般社団法人 全国軽自動車協会連合会）」の統計データをもとに、新車登録台数と中古車登録台数の推移を紹介しています。
2025年8月における自動車登録台数の推移と、中古車情報サイト「車選びドットコム」の販売数推移から、中古車市場の動きを分析していきます。
当社の提供する中古車販売管理システム「symphony（シンフォニー）」では、車両の仕入から広告掲載、販売後のアフターサービスまで、これ一つで管理して頂けます。
詳しく見る自動車販売市場の動向（2025年8月）
まず7月と比較した前月比では、新車登録台数は77.1%、中古車登録台数は80.9%と新車・中古車ともに減少しています。新車に関しては、例年8月は7月と比べて80%ほどに減少しますが、今年は減少幅が大きくなっています。中古車に関しては、昨年と同様で80%ほどで推移しています。
次に昨年8月と比較した前年比を見てみると、新車登録台数は91.7%、中古車登録台数は98.8%と新車・中古車ともに減少しています。新車に関しては2ヶ月連続で前年同月の登録台数を下回っています。中古車に関しては、新車の登録台数減少が下取りや買取の減少につながり、市場に影響を与えていると考えられます。
自動車販売市場（2025年度）
| 2025年度 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 平均 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 新車登録台数 | 342,878 | 324,069 | 393,162 | 390,512 | 301,219 | 350,368 | |||||||
| 前年比 | 110.5% | 103.7% | 105.2% | 96.4% | 91.7% | 101.3% | |||||||
| 中古車登録台数 | 544,174 | 506,139 | 535,385 | 570,807 | 461,678 | 523,637 | |||||||
| 前年比 | 100.7% | 96.3% | 105.8% | 101.3% | 98.8% | 100.6% |
近年、中古車相場は高止まりの状態が続いており、この傾向は当面継続すると見込まれます。約5年前のコロナ禍で新車販売が落ち込み、その影響で今は「5年落ち」の中古車が不足しています。本来なら2回目の車検時期を迎え、中古車市場に多く流れるはずの車が少ないため、オートオークションの平均落札価格は過去最高水準となっており、仕入れが一段と難しくなっています。
また、円安の進行により国内販売よりも輸出の方が高値で取引できる状況が続いています。実際に、2025年上期の中古車輸出台数は80万台を超えており、3年連続で過去最高を更新しました。スリランカが5年ぶりに輸入を再開したことや、アフリカ地域の経済成長が需要を押し上げていることで、通年では初めて160万台を突破する見込みとなっています。特に注目されるのは軽自動車の輸出増加です。これまで年間5万台規模で推移していましたが、昨年は9万台近くに拡大しました。広い室内空間や燃費性能、補修部品の入手しやすさが評価され、パキスタンやスリランカを中心に人気が高まっており、今後も軽自動車輸出は成長が続くと考えられます。
相場が高値を維持している一方で、人件費や物価の上昇によって経費も増加しており、中古車販売企業にとって利益を確保することはますます難しくなっています。仕入れコストと運営コストの双方が重くのしかかるなかで、「相場が下がるのを待つ」のではなく、現状の相場を前提とした経営戦略を立てることがより一層重要になってくるでしょう。
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中古車情報サイトの動向（2025年8月）
2025年8月の中古車情報サイト（車選びドットコム）での中古車販売台数を紹介いたします。以下の新車登録台数（青の折れ線グラフ）に注目していただくと、6月までは前年と比べて順調に台数を伸ばしていましたが、7月・8月で減少傾向になることが伺えます。
※過去25ヶ月の自動車販売市場と中古車情報サイト「車選びドットコム」の市場動向を比較しています。
※「車選びドットコム」の市場動向は、加盟店専用レポートからの抜粋のため、詳細数値は非公開としています。
国産車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、国産車の2025年8月中古車販売ランキングを紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
国産車のボディタイプ別ランキングでは、軽自動車が変わらず1位を維持しています。8月は軽自動車が少しシェアを落としているものの、大きな変動は見られませんでした。
| 順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 軽自動車 | 30.3% | -1.7% |
| 2位 | ミニバン/ワンボックス | 17.4% | +0.9% |
| 3位 | コンパクト/ハッチバック | 15.1% | +1.2% |
| 4位 | 軽バン/軽ワゴン | 7.4% | -1.0% |
| 5位 | セダン/ハードトップ | 6.0% | -0.1% |
車種別販売ランキング
国産車の車種別ランキングでは、引き続きプリウス（トヨタ）が1位となりました。7月は軽自動車が大幅にシェアを伸ばしていましたが、8月はステップワゴン（ホンダ）やアクア（トヨタ）といった元々人気のあった車種が順位を戻しています。
| 順位 | 車種（メーカー） | 順位変動 |
|---|---|---|
| 1位 | プリウス（トヨタ） | →（前回1位） |
| 2位 | セレナ（日産） | →（前回2位） |
| 3位 | N-BOXカスタム（ホンダ） | ↑（前回4位） |
| 4位 | ステップワゴン（ホンダ） | ↑（前回17位） |
| 5位 | N-BOX（ホンダ） | ↓（前回3位） |
| 6位 | タント（ダイハツ） | ↑（前回7位） |
| 7位 | タントカスタム（ダイハツ） | ↑（前回9位） |
| 8位 | アクア（トヨタ） | ↑（前回11位） |
| 9位 | ワゴンR（スズキ） | ↓（前回6位） |
| 10位 | ハイゼットカーゴ（ダイハツ） | ↑（前回圏外） |
輸入車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、輸入車の2025年8月中古車販売ランキングを紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
輸入車のボディタイプ別ランキングでは、コンパクト/ハッチバックが5.6ポイントもシェアを落としているものの1位を維持しています。SUV/クロカンが2.7ポイントシェアを伸ばしており、1位のコンパクト/ハッチバックと差を縮めています。
| 順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
|---|---|---|---|
| 1位 | コンパクト/ハッチバック | 27.6% | -5.6% |
| 2位 | SUV/クロカン | 21.9% | +2.7% |
| 3位 | セダン/ハードトップ | 16.0% | +0.7% |
| 4位 | クーペ | 12.3% | +0.1% |
| 5位 | ステーションワゴン | 11.8% | +0.2% |
車種別販売ランキング
輸入車の車種別販売ランキングでは、ミニ（BMW MINI）が1位を維持しています。ボディタイプのランキングでもあった通り、Gクラス（メルセデス・ベンツ）やX1（BMW）といったSUV/クロカンの車種が大きく順位を伸ばしています。
| 順位 | 車種（メーカー） | 順位変動 |
|---|---|---|
| 1位 | ミニ（BMW MINI） | →（前回1位） |
| 2位 | ミニクラブマン（BMW MINI） | ↑（前回3位） |
| 3位 | 500（フィアット） | ↓（前回2位） |
| 4位 | ゴルフ（フォルクスワーゲン） | ↑（前回圏外） |
| 5位 | Gクラス（メルセデス・ベンツ） | ↑（前回26位） |
| 6位 | X1（BMW） | ↑（前回25位） |
| 7位 | XC60（ボルボ） | ↑（前回圏外） |
| 8位 | 5シリーズセダン（BMW） | ↓（前回6位） |
| 9位 | TTクーペ（アウディ） | ↑（前回33位） |
| 10位 | ミニクロスオーバー（BMW MINI） | ↓（前回4位） |
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中古車市場統計レポート 2025年7月【車選びドットコム】「symphony（シンフォニー）」では中古車販売店様に役立つ情報をお届けしております！
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