普通自動車の登録台数を発表している「自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)」と、軽自動車の登録台数を発表している「全軽自協(一般社団法人 全国軽自動車協会連合会)」の統計データをもとに、新車登録台数と中古車登録台数の推移を紹介しています。
2025年6月における自動車登録台数の推移と、中古車情報サイト「車選びドットコム」の販売数推移から、中古車市場の動きを分析していきます。
当社の提供する中古車販売管理システム「symphony(シンフォニー)」では、車両の仕入から広告掲載、販売後のアフターサービスまで、これ一つで管理して頂けます。
詳しく見る自動車販売市場の動向(2025年6月)
まず5月と比較した前月比を見てみると、新車登録台数は121.3%、中古車登録台数は105.8%と新車・中古車ともに増加しました。新車・中古車ともに3ヶ月ぶりに前月の数値を超える結果となりました。
次に昨年6月と比較した前年比を見てみると、新車登録台数は105.2%、中古車登録台数は105.8%と新車・中古車ともに増加しました。新車に関しては2025年に入ってから6ヶ月連続で前年の台数を上回っており、新車供給が安定していると言えます。中古車に関しては6月単月で見ると前年同月の台数を上回ったものの、1~6月の上期で見ると3年ぶりに前年同期の台数を下回る結果となりました。
自動車販売市場(2025年度)
| 2025年度 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 平均 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 新車登録台数 | 342,878 | 324,069 | 393,162 | 353,370 | |||||||||
| 前年比 | 110.5% | 103.7% | 105.2% | 106.4% | |||||||||
| 中古車登録台数 | 544,174 | 506,139 | 535,385 | 528,566 | |||||||||
| 前年比 | 100.7% | 96.3% | 105.8% | 100.8% |
2025年上期は、中古車オークション主要4社すべてで出品台数が前年を上回りました。特にUSSは前年比15.8%増の約178万台と、過去10年間で最多の台数となりました。背景には「デジタル出品」の利便性向上に加え、新車販売の回復に伴う下取り車の増加があります。成約率では主要4社すべてで低下しており、6月単月では成約単価でも下落傾向が見られました。このまま出品台数の増加が続けば、今後は相場が落ち着く可能性があります。
こうした中、大手の中古車小売事業者と中小の中古車小売事業者との間で、在庫車両の調達力に大きな差が出ています。大手販売店やディーラーでは新車販売の増加により下取りや買取台数が安定しており、品ぞろえに苦戦していない傾向がありますが、中小の販売店では依然として在庫車両の確保に苦しんでいます。オークションでの仕入れ価格は高止まりしており、USSの平均成約単価は前年比2.2%増の118万円となりました。しかし、仕入れコストの上昇分をそのまま小売価格に反映するのは難しく、利幅を圧迫しているのが実情です。実際、上期の自動車関連小売業の倒産件数は前年から増加し、過去10年間で最多ペースと報告されています。
このような厳しい経営環境の中でも、好調な販売店には共通点があります。それは、顧客管理を徹底し、顧客ごとに合った的確な提案により成約率を高めている点です。対象顧客を明確にした上で、きめ細やかなアプローチを実施することで、リピーターを獲得でき景気や仕入れ環境に左右されにくい安定した経営を実現しています。今後は、顧客情報を細かく管理し、顧客一人ひとりに合ったアプローチができる体制を整えることが中小販売店にとって重要になってくるでしょう。
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中古車情報サイトの動向(2025年6月)
2025年6月の中古車情報サイト(車選びドットコム)での中古車販売台数を紹介いたします。以下の中古車登録台数(赤の折れ線グラフ)に注目していただくと、昨年の6月は5月と比べて減少傾向にありましたが、今年は5月と比べて大幅に増加しています。

※過去25ヶ月の自動車販売市場と中古車情報サイト「車選びドットコム」の市場動向を比較しています。
※「車選びドットコム」の市場動向は、加盟店専用レポートからの抜粋のため、詳細数値は非公開としています。
国産車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、国産車の2025年6月中古車販売ランキングを紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
国産車のボディタイプ別ランキングでは、軽自動車が変わらず1位を維持しています。6月は軽自動車が少しばかりシェアを落としていますが、大きな変動は見られませんでした。
| 順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 軽自動車 | 29.4% | -1.7% |
| 2位 | ミニバン/ワンボックス | 17.5% | +0.7% |
| 3位 | コンパクト/ハッチバック | 15.2% | +1.7% |
| 4位 | 軽バン/軽ワゴン | 7.7% | -0.2% |
| 5位 | セダン/ハードトップ | 6.9% | +0.6% |
車種別販売ランキング
国産車の車種別ランキングでは、引き続きプリウス(トヨタ)が1位となりました。6月はセレナ(日産)やステップワゴン(ホンダ)といった一部ミニバン車種の人気が高かったようです。とはいえ、5位から9位までは全て軽自動車となっており、依然として軽自動車の人気の高さが伺えます。
| 順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
|---|---|---|
| 1位 | プリウス(トヨタ) | →(前回1位) |
| 2位 | セレナ(日産) | ↑(前回3位) |
| 3位 | ステップワゴン(ホンダ) | ↑(前回12位) |
| 4位 | N-BOX(ホンダ) | →(前回4位) |
| 5位 | N-BOXカスタム(ホンダ) | ↓(前回2位) |
| 6位 | エブリイ(スズキ) | ↑(前回8位) |
| 7位 | タントカスタム(ダイハツ) | →(前回7位) |
| 8位 | タント(ダイハツ) | ↓(前回5位) |
| 9位 | デイズルークス(日産) | ↑(前回14位) |
| 10位 | アクア(トヨタ) | ↑(前回20位) |
輸入車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、輸入車の2025年6月中古車販売ランキングを紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
輸入車のボディタイプ別ランキングでは、コンパクト/ハッチバックが1位を維持しています。6月はステーションワゴンが+3.7ポイントと急激にシェアを伸ばしています。
| 順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
|---|---|---|---|
| 1位 | コンパクト/ハッチバック | 30.0% | -1.6% |
| 2位 | SUV/クロカン | 20.9% | +0.4% |
| 3位 | セダン/ハードトップ | 16.9% | -1.0% |
| 4位 | ステーションワゴン | 12.5% | +3.7% |
| 5位 | クーペ | 10.5% | -2.4% |
車種別販売ランキング
輸入車の車種別販売ランキングでは、ミニ(BMW MINI)が1位を維持しています。4月・5月とかなり人気のあったミニクラブマン(BMW MINI)が、6月にはランキング圏外となっており、人気の変動が大きく見られました。
| 順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
|---|---|---|
| 1位 | ミニ(BMW MINI) | →(前回1位) |
| 2位 | ミニクロスオーバー(BMW MINI) | ↑(前回3位) |
| 3位 | 3シリーズセダン(BMW) | ↑(前回7位) |
| 4位 | 1シリーズ(BMW) | ↑(前回11位) |
| 5位 | カングー(ルノー) | →(前回5位) |
| 6位 | 5シリーズセダン(BMW) | →(前回6位) |
| 7位 | ザ・ビートル(フォルクスワーゲン) | ↑(前回圏外) |
| 8位 | Cクラスワゴン(メルセデス・ベンツ) | ↑(前回13位) |
| 9位 | 500(フィアット) | ↓(前回4位) |
| 10位 | 3シリーズツーリング(BMW) | ↑(前回17位) |
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・市場統計レポート2024年5月【車選びドットコム】
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