中古車市場統計レポート 2024年11月【車選びドットコム】

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普通自動車の登録台数を発表している「自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)」と、軽自動車の登録台数を発表している「全軽自協(一般社団法人 全国軽自動車協会連合会)」の統計データをもとに、新車登録台数と中古車登録台数の推移を紹介しています。

2024年11月における自動車登録台数の推移と、中古車情報サイト「車選びドットコム」の販売数推移から、中古車市場の動きを分析していきます。

当社の提供する中古車販売管理システム「symphony(シンフォニー)」では、車両の仕入から広告掲載、販売後のアフターサービスまで、これ一つで管理して頂けます。

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自動車販売市場の動向(2024年11月)
中古車情報サイトの動向(2024年11月)
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自動車販売市場の動向(2024年11月)

まず10月と比較した「前月比」を見てみると、新車登録台数は96.8%、中古車登録台数は88.3%とどちらも減少しました。新車に関しては2ヶ月ぶりに先月の登録台数を下回りました。中古車に関しては9月、10月と2ヶ月連続で登録台数が増加していましたが、11月は減少する結果となりました。

次に昨年11月と比較した「前年比」を見てみると、新車登録台数は94.8%、中古車登録台数は98.7%と前月比同様どちらも減少傾向となりました。新車の販売台数が安定しないため、中古車の登録台数も不安定になっています。2024年通年では中古車登録台数は2年連続で前年超えの見込みですが、新車登録台数は前年割れが見込まれています。

自動車販売市場(2024年度)

2024年度 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 平均
新車登録台数 310,345 312,406 373,599 405,175 328,471 438,733 402,310 389,529 370,071
前年比 88.8% 95.6% 95.1% 106.9% 96.5% 100.3% 101.2% 94.8% 97.6%
中古車登録台数 540,648 525,853 505,839 563,618 467,267 512,881 574,010 507,085 524,650
前年比 104.2% 104.8% 93.2% 110.% 95.1% 98.4% 106% 98.7% 101.3%

今回は2024年の締めくくりとして、1年間で起こった中古車市場の主要なトピックについて振り返っていきます。2024年の中古車市場では、『海外輸出の活況』と『中古車相場の高騰持続』の2つが主要なトピックとして挙げられます。

本レポート執筆時では12月の輸出台数は不明ですが、2024年の輸出台数は過去最高を記録した2023年に次ぐ歴代2位の台数となる見込みです。また、輸出車両の平均単価は前年を上回っており、海外での高単価車種への需要が中古車輸出増加を後押しする要因となっています。その他にも円安の影響で国産車の海外需要が高まったこと、ロシア向け輸出規制が施行された後も他国を経由して輸出され続けていること、アメリカの中国産EV車の関税引き上げに伴って生まれた駆け込み需要など、様々な要因により海外輸出が活況を維持しました。

一方で、海外輸出の活況に伴って、国内では中古車の玉数増加が進まず、1年を通して高騰相場が続く結果となりました。国内の新車受注残が解消せず、新車の買い替えが滞ったことで中古車の玉数にも影響を及ぼしています。

2025年の相場は、しばらくは高騰相場が続くとの見通しが立っています。
中古車相場が下落するには国内の中古車の玉数が増加することが重要ですが、それには円安状況が改善される必要があるでしょう。円安によって『海外で国内よりも高く売れる』状況が解消されるまでは高騰相場が続く見込みです。しかし、2024年秋以降はプレミア価格がついていたアルファードやヴェルファイアなどの一部車種で相場下落が起きるなど、車種単位で相場が変動する動きが見えています。これら車種は海外需要が特に高くプレミアム価格がついていましたが、各メーカーが海外への新車生産を強化していることにより供給が追いつきつつあり、相場が下落しています。このように海外需要によって価格変動が激しい現状ですので、車種別の細かな相場変動も見落とさずに店舗運営に活かしていくことが重要になってくるでしょう。本レポートでは毎月中古車相場情報を中心に最新情報をお届けしていますので、ぜひご活用いただけると幸いです。

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中古車情報サイトの動向(2024年11月)

2024年11月の中古車情報サイト(車選びドットコム)での中古車販売台数を紹介いたします。以下の「中古車登録台数」(赤の折れ線グラフ)の折れ線グラフに着目していただくと、前年同月は10月から11月にかけて微減していますが、今年は大幅に減少していることがわかります。

※過去25ヶ月の自動車販売市場と中古車情報サイト「車選びドットコム」の市場動向を比較しています。
※「車選びドットコム」の市場動向は、加盟店専用レポートからの抜粋のため、詳細数値は非公開としています。

国産車の中古車販売傾向【人気ランキング】

「車選びドットコム」の市場動向から調査した、国産車の2024年11月中古車販売ランキングを紹介します。

ボディタイプ別販売ランキング

国産車のボディタイプ別ランキングでは、3ヶ月連続でシェアを落としていますが変わらず軽自動車が1位となっています。軽バン/軽ワゴンに関しても2.9ポイントもシェアを落としており、全体的に軽自動車がシェアを落とす結果となりました。

順位 ボディタイプ 割合 変動率
1位 軽自動車 31.4% -1.0%
2位 ミニバン/ワンボックス 16.3% +0.6%
3位 コンパクト/ハッチバック 14.0% +1.9%
4位 軽バン/軽ワゴン 8.1% -2.9%
5位 セダン/ハードトップ 7.9% +1.4%

車種別販売ランキング

国産車の車種別ランキングでは、引き続きプリウス(トヨタ)が1位となりました。ボディタイプ別販売ランキングでは、軽自動車がシェアを落としていましたが、車種別で見てみるとタントカスタム(ダイハツ)やワゴンR(スズキ)といった車種は順位を上げています。

順位 車種(メーカー) 順位変動
1位 プリウス(トヨタ) (前回1位)
2位 タントカスタム(ダイハツ) (前回3位)
3位 セレナ(日産) (前回4位)
4位 ワゴンR(スズキ) (前回11位)
5位 エブリイ(スズキ) (前回5位)
6位 N-BOXカスタム(ホンダ) (前回7位)
7位 N-BOX(ホンダ) (前回6位)
8位 タント(ダイハツ) (前回2位)
9位 ステップワゴン(ホンダ) (前回12位)
10位 アクア(トヨタ) (前回9位)

輸入車の中古車販売傾向【人気ランキング】

「車選びドットコム」の市場動向から調査した、輸入車の2024年11月中古車販売ランキングを紹介します。

ボディタイプ別販売ランキング

輸入車のボディタイプ別ランキングでは、コンパクト/ハッチバックが5.2ポイントもシェアを伸ばし1位を維持しています。国産車の場合は軽自動車など小型車両がシェアを落としていましたが、輸入車は反対に小型車両の人気が上がっています。

順位 ボディタイプ 割合 変動率
1位 コンパクト/ハッチバック 31.6% +5.2%
2位 SUV/クロカン 18.9% -1.2%
3位 セダン/ハードトップ 16.3% +0.2%
4位 ステーションワゴン 12.7% -1.6%
5位 クーペ 12.0% +0.6%

車種別販売ランキング

輸入車の車種別販売ランキングでは、ミニ(BMW MINI)が1位を維持しています。トップ5全てがBMW、BMW MINIの車種となっており、国内のBMW人気が伺えます。また、7位以下の車種はどれも前月ランキング圏外や30位ほどからのランクアップとなっており、順位の変動が多く見られました。

順位 車種(メーカー) 順位変動
1位 ミニ(BMW MINI) (前回1位)
2位 ミニクロスオーバー(BMW MINI) (前回3位)
3位 ミニクラブマン(BMW MINI) (前回6位)
4位 3シリーズセダン(BMW) (前回2位)
5位 3シリーズツーリング(BMW) (前回圏外)
6位 500(フィアット) (前回5位)
7位 ザ・ビートル(フォルクスワーゲン) (前回圏外)
8位 ルーテシア(ルノー) (前回圏外)
9位 Sクラス(メルセデス・ベンツ) (前回38位)
10位 A4アバント(アウディ) (前回31位)

symphonyは中古車販売店様の経営活動を応援します

車選びドットコムでは、symphonyをご利用いただいている加盟店に向けて、月に一度上記のレポートよりも詳細な小売データレポートを発行しています。各ボディタイプで人気の車種をご紹介している他、年式・走行距離・価格帯・カラー別での販売割合もご確認いただけます。

目まぐるしく変わる社会情勢に対して、常に変化が求められる昨今。データを分析して高速でPDCAを回して行く必要があります。
車選びドットコムでは20年以上の中古車情報サイトの運営実績で蓄積したノウハウを、中古車販売店の皆さまにご提供していますので、少しでもご関心をお持ちの方はぜひお問合せ下さい。

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中古車販売店の多くが新規集客や単価向上に苦しんでいます。
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